Q.コンパートメント症候群は後遺障害(後遺症)となりますか。

[コンパートメント症候群,前腕,区画症候群,用廃,脛骨]

A.

コンパートメント症候群症候群は,区画症候群と漢字で表記もされますが,筋膜で区画されたエリア内における筋・神経の損傷です。
重症化すると関節の可動域制限による後遺障害(後遺症)を残す可能性があります。

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1 コンパートメント=区画

ヒトの四肢における筋肉群は,筋膜により仕切りがされ,つまり区画がされています。
そして,それぞれの区画内の圧力は一定になるように保たれています。


2 コンパートメント症候群=区画症候群

ところが,閉鎖骨折や動脈損傷によって,筋膜による区画の区域内の圧力が上昇してしまって,虚血によって筋や神経が損傷されるものが,コンパートメント症候群=区画症候群
です。


3 特に発症しやすい部位,フォルクマン症候群との関係

四肢の中でも通常は,下腿と前腕にみられて,大腿部には少ないとされており,上腕はまれとも言われています。

前腕,特に屈筋に発症したものをフォルクマン症候群と呼びます。
つまり,フォルクマン症候群もコンパートメント症候群=区画症候群に含まれます。


4 診断と治療

臨床症状が疑われたならば,区画内圧の測定を行い,さらには,脛骨の場合には脛骨動脈を超音波血流系で血流低下があるかを判断するとされています。

筋膜切開による減圧とされています。


5  予後

コンパートメント症候群=区画症候群は,骨折等の外傷によるものもあれば,ギプスの長期固定による治療上における障害によるものもあります。

骨折を原因とする合併症であれば骨折の程度と血流低下の期間・程度にもよりますが,重症化して神経損傷として関節用廃ととなる場合もあります

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