Q.上腕骨骨幹部骨折とは何ですか。後遺障害(後遺症)はどうなりますか。

[上腕骨,偽関節,橈骨,神経麻痺,骨幹部]

A.

上腕骨は,腕の肩から肘までの部分の骨です。
交通事故で直接に外力が加わると生じることがあります。
多くは,保存的治療か観血的治療によって改善されますが,後遺障害(後遺症)が残ることもあります。

1 上腕骨骨幹部骨折とは (クリックすると回答)

上腕骨は,腕の肩から肘までの部分の骨です。骨幹は長管骨一般の言い方で中央の管状の部分を言います。
ほとんど海綿骨は含まれておらず,外力に対する強靱な抵抗性があります。
上腕骨骨幹部骨折は,交通事故では直接に外力が加わることで起こります。
なお,事故以外では投球・腕相撲からも生じると言われています。

2 橈骨神経麻痺との関係は (クリックすると回答)

上腕骨骨幹部骨折の5~10%は,橈骨神経麻痺 (クリック)を併発すると言われていますが,多くは一過性のものであり自然治癒するとされているようです。

3 後遺障害(後遺症)については (クリックすると回答)

多くは,症状固定後も後遺障害(後遺症)にはならないと考えられます。上腕骨の偽関節となるかどうかです。

しかし,実際には保存的療法あるいは観血的手術等が行われて,偽関節のまま症状固定とならないようです。

あるいは,橈骨神経麻痺を残した場合はどうなるかです。
その橈骨神経の回復を断念して手関節,手指機能再建術が行われることになりますが,その場合には,14級9号,12級13号の余地があります。
しかし,橈骨神経麻痺については,治療において最も回避すべきものとされており,一過性ではなく残存することは多くはないと考えられます。

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