Q.動揺胸郭とは何ですか。後遺障害(後遺症)となりますか。

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A.

交通事故で,肋骨骨折は起こりやすいものの,多くは重症とならずにすみます。
3本以上の隣接する肋骨2カ所以上にわたって骨折した場合に生ずる外傷性胸部損傷の一つで呼吸困難の症状です。

呼吸困難が残存すれば,その程度により後遺障害となります。

1 動揺胸郭とは何ですか。   (クリックすると回答)


多数の肋骨が2カ所以上で骨折した場合に見られるものです。
通常は,3本以上の隣接する肋骨2カ所以上にわたって骨折した場合に生ずるとされています。

それは,3本以上の隣接する肋骨2カ所以上にわたって骨折をすると胸壁の支持性が失われるからです。
胸壁とは,頚部から腹部までの身体を構成する骨・筋肉・関節を総称するもので,胸郭と同じ意味で使われています。
特に,肺を包む胸壁部分の支持性が失われると,当然のことに肺の機能にも影響があります。

2 症状はどうですか。  (クリックすると回答)


多発性肋骨骨折による胸痛と,奇異呼吸による低喚起性呼吸障害で種々の程度の呼吸困難が生じるとされています。
重篤な場合には,あえぐような努力性呼吸となりチアノーゼが生じます。
チアノーゼとは,皮膚や粘膜が青紫色になる症状です。血液中の酸素濃度が低下することにより発症します。

3 後遺障害(後遺症)は,どうなりますか。  (クリックすると回答)


胸痛の残存があれば局部に頑固な神経症状として12級13号

さらに,重症化して呼吸困難が残存すれば,程度に応じて11級(軽度の呼吸困難),7級相当(中度の呼吸困難)が,考えられます。

詳細は,こちらを参照して下さい。

外傷性肺挫傷とは何ですか。また,呼吸困難の後遺障害(後遺症)はどうなりますか。---交通事故賠償は,むさしの森法律事務所 (リンク)

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