Q.脳内血腫が交通事故によって発生するのはどのような場合で,その症状,治療,後遺障害はどのようなものでしょうか。

[交通事故弁護士,埼玉,後遺障害,粉砕骨折,脳内血腫,遅発性,遅発性脳内血腫,高次脳機能障害]

A.

脳内血腫とは,頭部への衝撃によって脳の実質に出血が起こり血腫を形成したものを言い,重症な傷害と言えます。
後遺障害(後遺症)となる可能性があります。

1 脳内血腫とは何ですか。(クリックすると回答)

頭部への衝撃によって脳の実質に出血が起こり血腫を形成したものを言い,交通事故の外傷を原因とするものを外傷性脳内血腫と言います。

閉じる

2 発生機序及び好発部位はどうですか。(クリックすると回答)

発生としては,
(1)粉砕骨折による骨片が脳に刺さり脳実質に出血
(2)異物が脳実質を貫通して創ができたことによる出血
(3)脳挫傷に近接して脳の内側実質に出血
(4)衝撃を受けた側とは反対側の脳内に出血

なお,脳内血腫は硬膜外血腫や硬膜下血腫とは異なって,血腫自体がゆっくりと大きくなることがあり,亜急性期(受傷4日から3週間まで)に症状が悪化するものがあります。
これを遅発性(晩発性)脳内血腫と呼びます。
好発部位は,前頭葉内,側頭葉内です。

閉じる

3 症状はどうでしょうか。(クリックすると回答)

受傷直後から意識障害が続いていることが多いとされています。
遅発性(晩発性)脳内血腫では血腫の増大によって亜急性期に意識障害の程度も進行します。
その他の症状も脳挫傷,硬膜下血腫等と類似しています。

閉じる

4 治療はどうなりますか。(クリックすると回答)

小さな脳内血腫であれば保存的に治療して,血腫が時間とともに吸収されることを待ちますが,ほとんどの脳内血腫は手術(脳内血腫除去術)をする必要があります。

閉じる

5 後遺障害(後遺症)は,どうですか。(クリックすると回答)

脳内血腫は脳挫傷を伴うことが多く,後遺障害の発生率は高いと言えます。 また,後遺障害も重度のものが一般的には多いと言えます。

閉じる

むち打ちや脱臼、脊髄損傷など、幅広い疑問にもお応えします。ご相談は埼玉の弁護士、むさしの森法律事務所にご連絡ください。

0120-56-0075 受付時間:月~金(土日祝日も対応)午前9時30分~午後10時

フォームからのご相談予約はこちら

ページの先頭へ戻る