Q.脛骨プラトー骨折(脛骨高原骨折)の後遺障害(後遺症)はどうなりますか。

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A.

脛骨高原(プラトー)骨折とは,脛骨の関節面の骨折です。

脛骨顆部が大腿骨顆部に圧迫されて生じる骨折です。

圧迫骨折が多いですが,靱帯による剥離骨折によっても起こるとされています。

後遺障害は,膝関節機能障害として10級11号,12級7号の可能性があります。

 

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1 脛骨高原(プラトー)骨折とは何ですか。  

脛骨プラトー骨折の「プラトー(plateau)」とは英語で「高原」を意味していて、すねの骨である脛骨(けいこつ)の関節面をあたかも高地に広がった平原に見立てた専門用語です。

そして,
膝関節は,関節包の中で大腿骨顆部と脛骨顆部が接合しています。

この膝関節内で大腿骨顆部が脛骨高原部(プラトー)を圧迫して生じる骨折が脛骨高原(プラトー)骨折です。

 

2 骨折の状態はどうですか。 

圧迫骨折が多いですが,靱帯による剥離骨折も起こるとされています。

骨折の程度は,レントゲン写真等の画像により脛骨高原部(プラトー)部がどの程度沈んでいるかにより判断されます。

 

3 後遺障害(後遺症)はどうですか。  

骨折の状態及びどこまで整復できるか,あるいは整復した後の補填の状態により膝関節内の骨折であるために膝関節の機能障害(可動域制限)が残る可能性があります。

その場合に

可動域が健側の2分の1以下であれば著しい機能障害として10級11号,

可動域が健側の4分の3以下であれば(単なる)関節機能障害として12級7号
に該当します。

 

4 変形性膝関節症とは何ですか。  

整復がうまくいかなかったり,関節拘縮 )が生じたりした場合に,将来は変形性関節症に移行してしまうおそれがあります。

特に,靱帯損傷,半月板損傷を併発している場合にはリスクが高いと言われています。
その場合には,人工膝関節置換術が必要となることがあります。

 

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膝関節の可動域制限(リンク)

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