Q.視野障害とは,何ですか。その後遺障害(後遺症)は,どうなりますか。

[ゴールドマン視野計,半盲,視野変状,視野狭窄,視野障害]

A.

視野障害とは,視覚の広がりに関する障害であり,
1 半盲,
2 視野狭窄,
3 視野変状

があります。

後遺障害となると,
両眼に視野障害を残すものは9級3号,
1眼に残すものは13級3号

となります。



1 視野障害

視野とは,視覚の広がりのことであり,「眼前の1点を見つめていて,同時に見える外界の広さをいう」とされています。


視野障害には,次の3つがあります。
①半盲
②視野狭窄
③視野変状


2 半盲

半盲とは1点を見つめたときに,その点を境にして両眼又は片眼の視野の半分が見えなくなる状態を言います。



3 視野狭窄

視野周辺の狭窄であって,これには同心性狭窄と不規則狭窄とがあります。

同心性狭窄とは視野全体が狭くなるものであり,不規則狭窄とは視野が不規則に狭くなるものです。

高度の同心性狭窄は,たとえ視力は良好であっても,
著しく視機能を阻げ,周囲の状況をうかがい知ることができないため,歩行その他諸動作が困難となります。



4 視野変状

視野変状とは,視野の欠損と暗点です。

暗点とは,視野の中に孤立して点状,斑状に欠損を生じるものです。


5 後遺障害(後遺症)

両眼の場合→9級3号
1眼の場合→13級3号
となります。

視野の測定は,ゴールドマン型視野計によることとされています。
半盲症とは,Ⅴ/4視標による8方向の視野の角度の合計が,正常視野の60%以下となった場合をいうとされています。
認定される半盲症には四分の一半盲も含まれます。

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半盲(リンク)

視野狭窄・視野変状(リンク)

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6 ゴールドマン型視野計

視覚の広がりは単なる平面的な広さとして把握するのではなく各部位の分布を調べることで量的視野として評価の対象となります。

視覚路のどこかに障害があるから,視野の異常が見られるという関係にあります。

眼の中心と周囲とでは見え方が異なりますが,網膜全域の視覚感度分布は,
島のような立体で把握することができ,その島の形状から見て
量的視野として正常か否か,異常があればどのような状態であるかが把握できるのです。

量的視野の計測としては,動的視野計測法,つまりゴールドマン視野計によるとされています。


視野とは片眼で1点(=視標)を注視したときに見える範囲のことです。

正常な視野はおよそ,上方60度,下方70度,耳側100(あるいは95)度,鼻側60度とされています。

測定に用いられるゴールドマン型視野計の視標(光)は面積と輝度(明るさ)によって分類されています。

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