痙攣を主とする大発作に対して，軽い痙攣と短時間の意識消失を主とするものです。

小発作の中でも色々ありますが，欠神(absence)は，急激に１０秒から３０秒くらいの意識消失を起こして発作時には，手にしていた物を落としたりするのですが，他人には気づかれにくいものです。

全般発作，全般てんかんに分類されています。
発作のはじめから意識を失うことが多く，前兆を自覚しないのが原則とされています。

上位脳幹に発作電位が原発するため中心脳発作とも呼ばれています。

欠神発作は，脳波上3Hzの棘徐波結合(棘波と徐波の結合)を示す定型欠神と3Hzより遅い遅棘徐波結合を示す非定型欠神に大きく分けられます。

筋緊張の変化がはっきりしていること，発作の始まりと終わりとが急激ではないという特徴がありますが，難治性のものとされています。