Q.弾発股(ばね股)とは何ですか。後遺障害(後遺症)となりますか。

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A.

弾発股とは,股関節を動かした際に,周囲に弾発音を生じうる,あるいは弾発を触診できるものです。。 

疼痛を伴うものについては,後遺障害の可能性があります。

1 弾発股とは何ですか   (クリックすると回答)


股関節運動に関して股関節周囲に弾発音を生じうる,あるいは弾発を触診できるものをいいます。
弾発音とは轢音とも言います。弾発股とは,別名ばね股ともいいます。

弾発が生じる部位としては,大転子,坐骨結節,腸腰筋周囲です。
中でも,大転子部に生じることが多いとされています。
すなわち大転子と腸脛靱帯あるいは大転子と大殿筋前縁における弾発現象が多いとされています。

☆大転子:
大腿骨の骨頭,骨頚の下にある隆起した部位です。

☆☆坐骨結節:
寛骨の下にある部位です。

☆☆☆腸腰筋:
骨盤筋(寛骨筋)を構成するもので大腰筋,腸骨筋,小腰筋の総称です。

☆☆☆☆腸脛靱帯:
脛骨外側の結節に付着しており,大腿筋膜張筋の働きで脛骨を外旋させます。

2 弾発股の後遺障害はどうなりますか  (クリックすると回答)


29歳男子が事故で残存した歩行に関わる弾発股による障害は事故から直接に生じたものではないものの,両膝打撲での治療の際,固定具使用を機縁として,既往症が再発したものである(神戸地裁 平成12年7月6日判決)とした例があります。

事故により新たに生じることもあり得ますが,既往症の再発による例が多いと考えられます。

疼痛が残存する場合には,12級13号あるいは14級9号の局部の神経症状に該当すると考えられます。
しかし,既往症の再発の場合には,素因減額を免れないと言えます。

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