Q.歩行の異常にはどのようなものがありますか。

[対麻痺,片麻痺,痙性麻痺,運動失調]

A.

交通事故による外傷性のものとしては痙性のもの,あるいは運動失調によるものには次のものがあります。

1 痙性片麻痺歩行
筋緊張が強いものが痙性麻痺ですが,片麻痺は一側の上肢ともが痙性麻痺しているものです。
したがって,上下肢の関節が十分には動かないために,足は伸展して伸びたままで,つま先はたれてしまっていることが多いとされています。
歩行するときに足を前に出すと外側に股関節を中心に伸びてしまったままの片側の足で半円を描くように歩行して,つま先は地面を引きずります。
草刈りをするような歩き方とも言われています。

2 痙性対麻痺歩行
痙性対麻痺ですので,両下肢とも筋緊張性が強いものです。
膝を伸ばしたまま,足趾と足の外側だけで床をこすりながら,狭い歩幅で足先で歩行します。
あたかもアヒルのような腰から歩くことからアヒル歩行と言われています。

3 運動失調性歩行
歩き方が不器用で不安定という特徴があるとされています。軽度であっても,直線歩行,つぎ足歩行,まわれ右をさせるとその特徴がめだってくるとされています。
小脳性,前庭性の運動失調の場合には,両足を開いて酔っぱらいのような状態で,全身の動揺が激しいと言われています。
なお,これらは,開眼しても,閉眼しても,変化はありません。
この運動失調歩行を早期に発見するにはつぎ足歩行をさせると良いとされています。

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